マンションのような高層集合住宅に住んでいる人の方が、不健康症状を訴える率が高いという調査結果がある。とくに「頭痛がする」「身体がだるい」「のどが痛む」といった症状については、小差ではあるが確かにその傾向がある。住まいと健康の間に、果たして何らかの関わりがあるのだろうか?こんな素朴な疑問からこの調査は行われた。住まい文化キャンペーン推進委員会が「住まいと健康・安全に関する調査」というテーマで昭和五十九年九月に行ったもので、東京、大阪の、中学生以下の子供がいる、合計六百世帯の主婦を対象としたものだ。
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この調査は、調査というより、意識や疑問の程度を聞くという姿勢で行われた。従って、先の集合住宅の訴えは多分に住む人の不満や思い込みといったものに結果が左右される。だが、それにしても、高層住宅に住む人のマイナス意識というのは問題である。なぜなら住まいは気持ちが大切で、「病は気から」に通じるからだ。では、健康ではないと思える住まいの問題点は何かと問えば、当然のごとく、日当たりが筆頭格で次に湿気、さらに風通し、空気、騒音、狭さ、そして古さと続く。