借り手の幸福より自社の成績

2011.12.03

勤務先を突き止めてからは、毎日のように電話で督促を繰り返しました。X氏も困ったと思いますが、当然、ローンを返済しない人が悪いというのが銀行のスタンスですから、迷惑など一切おかまいなしです。結局、担保となった家を売却することで全額返済(回収)となりました。融資をさせた上司はすでに転勤していましたが、完済できたことを報告すると「あ、そう」とまるで他人事のような返事でした。日本では住宅を購入することは善、正義、正しいことなのです。

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そのため、不動産会社は無理しても家を販売しようとします。もちろん利益が欲しいのが最大の理由です。個人もなんとか買いたいと考え、勤務先も(源泉徴収票を偽造することも含め)無理を承知で協力するということがあるのです。その上に銀行は、ただ住宅ローン残高を伸ばせればよいというスタンスで営業をしているのですから、たとえ購入者や不動産会社に嘘をつかれているとわかっていても、少々のことなら見て見ぬふりをするかもしれないのです。そうすることが、結果的にはお客さんの不利益となるかもしれないとわかっていても、銀行の成績(利益)を優先するのです。