自主管理は、怒りの中から生まれた

2011.11.04

舞台は、都内港区にある昭和50年代の終わりに建設された分譲マンション。そのマンションにも売り主系列の管理会社が用意されていた。が、管理組合との問でトラブルが絶えなかった。原因は、管理組合が期待するほどの管理が行われなかったからだ。マンションの総戸数は50戸程度で、1戸当たりの管理費は1万円ほど。そのため、総額で月に50万円くらいの管理費用しかなかったため、管理人は巡回方式となった。何力所かのマンションを掛け持ちする管理人がI人、平日の昼間にI、2時間だけ管理人室に詰める方式で、当然ながら、保守点検の目が届かず、エレベーターやエントランスの壁に落書きが絶えず、集合郵便受けから配達された手紙類が抜き取られる事件も多かった。

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さらに、管理会社が行う共用部分の掃除もいい加減で、ゴミ集積場などは悪臭がひどかったため、住民が自発的に掃除をしていたほどだった。管理会社としては、毎月の管理費が総額で50万円程度では、この程度の管理しかできない、という回答を出した。それに対し、住民側は毎月1万円の管理費は他のマンションに比べても低い金額ではない、それなのに、他のマンションより管理のレベルが低いから、なんとかしてくれと、管理会社に要求を出し続けた。