コンクリートの柱梁に中に鉄骨を入れる「鉄骨鉄筋コンクリート造」という工法もありますが、これも、工法の違いであって、鉄筋コンクリート造より丈夫ということではありません。そもそも建築構造がどのように決まるかといえば、意匠、設備それぞれの設計者との打ち合わせによって、最終的に構造設計者が決定するものです。これにはもちろん、予算が前提となるわけですが、それ以上に、施主の趣味性が優先されると言っても過言ではありません。たとえば、コンクリート打ち放しの壁を「芸術的」と感じるか、「できそこない」と思うかは人それぞれだからです。それでは、コンクリート造と木造とでは、機能的になにも変わらないのかというと、もちろんそんなことはありません。もっとも大きな違いは、遮音性能でしょう。遮音性能は、質量の大きさに比例して高くなるものですから、木材よりコンクリートのほうが有利です。幹線道路や鉄道に面した敷地などでは、コンクリートの壁に防音サッシを使えばベストといえます。反対に、ピアノなど室内のほうから音が洩れるような場合にもコンクリート造が有利となるわけです。したがって、音楽関係者の家はほとんどがコンクリート造であることも当然でしょう。
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